2tトラックの使用環境に伴う部品寿命について

トラックを使用する上で定期交換部品は皆さん良くご存知と思います。しかし使用環境により定期交換部品でも早期交換が必要になる場合があります。今回は2tトラックの使用環境を検証して適正な部品交換の必要性をご説明します。

2tトラックは全て同じ使用環境ではありません!

2tトラックは近距離を何往復もし、荷物をいかに合理的に運ぶかを求められる物流システムと思います。皆さんのトラックはどのような使用環境で運行していますか?コンビニ?宅配?混載?など様々な職種があり運行していますよね。ではコンビニや宅配と一般に使われる2tトラックの使用環境同じと思われますか?実は大きく違う使用環境を詳しくご説明します。

ストップアンドゴーの多いのは?

電気系統に大きく支障をきたすのはコンビニや宅配で使われるトラックです。一般に使われるトラックと比べ、コンビニや宅配するトラックは圧倒的にストップアンドゴーが多くエンジンを回す回数が多くなります。一般に使われるトラックがストップアンドゴーが1日10回として、コンビニや宅配で使うトラックは50回はざらにあると思います。そうなるとバッテリーへの負担、キースイッチ、リレーの消耗、セルモーターの早期故障に繋がり、電気系統の寿命が早まる事になります。コンビニや宅配で使っているトラックはとくに電気系統は定期的に点検、交換を行い路上故障などを未然に防ぐことを強くおすすめします。

中、長距離はブレーキに注意

高速走行を行うトラックはブレーキメンテナンスは重点的に行いましょう。大型車になればエキスパンダー式になりリビルトなどで定期交換する事が周知されてきています。しかし2tトラックとなるとホイルシリンダーのブーツ(カップ)は漏れてから交換する事が普通となり危機的な状況となってきています。これはとても危ない事です。高速走行中にオイルが漏れ、下り坂などの頻繁にブレーキを使う場面にオイル漏れをするとブレーキは効きません。最悪恐ろしい事に追突する恐れがあります。そうならない為にも漏れてから交換するような事は避け、定期的にホイルシリンダーをオーバーホールし、事故のないように安全運行に努めてください!

2tトラックのメンテナンス

2tトラックは大阪ー東京間など大きく移動する事はありません。長距離がないから軽整備で安全と思わないでください。近距離での運行で部品が早期劣化をすることも多くあります。特に電気系統はストップアンドゴーで消耗する部品が多くあります。最悪の場合セルモーターなどから熱をもち発火する可能性もあります。2tトラックこそ車検整備には力を入れ安全に運行してください。