トラック整備士の仕事内容をご存知でしょうか?トラック整備士と聞くとまずは「きつそう!」というイメージがありませんか?もちろんきつくて大変な職業のひとつではありますが、その分やりがいがあり物流を支えるとっても大切な仕事です。そんなトラック整備士の仕事内容を分かりやすくご紹介します!
トラック整備士ってやっぱりきつい仕事?
昔から自動車整備士といえば「きつい」「汚い」「危険」の3Kと呼ばれてきました。
その中でも大型トラックなど車体が大きく整備に時間がかかるトラックの整備士は特にきつい仕事といわれ、近年は人材不足の加速が進んでいました。また車離れの影響もあり若い整備士が少なく、外国人労働者に頼ってしまっているのが現在の状況です。
修理工場の環境、お客様に合わせた時間外労働など、トラック整備士の取り巻く環境は劣悪だ!といわれても仕方がなかった時代があります。
しかし、若い人材を集めたいと各企業が職場環境を見直し、脱3Kを目指して取り組んでいるところも多くなりました。
トラック整備士の仕事は「きつい」の?
トラック整備士の「きつい」と言われた職場環境もスポットクーラーを各作業レーンに導入したり、ビニールカーテンを用いて冷暖房を逃さない工夫などし、夏は蒸し風呂、冬は冷蔵庫みたいであった工場が快適な環境になっています。とある整備工場では夏に大活躍のミストシャワーを導入し、職場環境改善に勤めている企業もあります。
最近よく目にする扇風機のようなファンが付いている作業着や、ユ○クロのインナーで夏冬をすごせば、過酷な環境でも効率よく作業ができるようになってきました。
たしかに半野外での工場となるので暑さ寒さは付き物ですが、企業の努力により良い環境でトラックの整備ができる様になりました。トラック整備士の「きつい」といわれる作業環境は改善されつつあります。
トラック整備士の仕事は「汚い」の?
トラック整備士が「汚い」と言われる事はしっかりと仕事をしている証拠です。トラックの安全を背負う以上、分解整備はしっかりと行う義務があります。分解すれば油や泥は必ず付きます。しかし企業も作業による汚れを最小限にする為、ビニール手袋や汚れに強い作業服。自動で洗浄してくれる様々な洗浄機を導入し、汚れを最小限に抑えられている状況です。
職人さんの手がベアリングを油で洗って手がボロボロになるという環境は昔の話です。(そんなザ・職人の手も私はかっこいいと思います!)
トラック整備士の仕事は「危険」なの?
トラック整備士は「危険」と隣り合わせな仕事です。トラックに挟まれたり、部品が飛んできて怪我をしたなど、様々な危険を伴う仕事でもあります。
しかし仕事中の安全確認、適材適所の道具の使い方などを疎かにしなければ、事故も最小限に抑えられるはずです。どんな仕事でも危険は付き物です。気の緩みが招く事故もありますので細心の注意をはらってトラックを整備しましょう!
トラック整備士は男性の専門職?
トラック整備士の仕事って男性の専門職かな?と思われる方が多いと思います。
しかし職場環境の改善により女性も活躍できる職場になりました。とても良い事ですよね!
女性のトラック整備士はいるの?
自動車整備士では、少数ながら活躍している女性はもちろんいます。自動車整備の仕事に携わる女性は全体で約17,800人、割合は4.5%程度です。(事務作業員含む)しかし整備士に限るとさらに人数は少なく約10,900人、整備士全体に占める割合は3.2% 程度しかありません。(参照一般社団法人日本自動車整備振興会連合会、平成29年度調査)
今後の見通しとしては、女性活躍推進法も進み女性整備士の数は徐々に拡大していく事と予想されます。
個人的には女性のトラック整備士はとてもカッコイイを思いますね!
トラック整備士の気になるお給料は?
自動車整備士の給料は日本の平均年収より若干少ないと言われています。
しかし大好きな車やトラックを触れる喜び、故障箇所を治すお医者さん的な感覚はやってみないと味わえません。
そんな気になるトラック整備士のお給料を見てみましょう。
気になるトラック整備士のお給料
自動車整備士の仕事の平均年収は約360万円。日本の平均年収と比較するとやや低い傾向にあります。ここでの自動車整備士は小型車整備士なので、トラック整備士となるともう少し高い水準となります。
しかしトラック整備士には付加価値のお給料がついてきます。様々な資格があり整備士資格免許、大型自動車免許、危険物取扱免許などを取得せれば基本給とは別手当としていただける企業も多くあります。
またスキルを上げていくとチームリーダーや工場長、車検検査員など自分のレベルを上げていくとお給料もその分上がっていく事でしょう。
トラック整備士は物流の安全を背負うやりがいのある仕事!
トラック整備士の置かれている職場環境はまだまだ厳しいのが現状です。
横で見ていて「大変な仕事だな」と思うのですが、黙々と作業する姿はカッコイイ!
今の物流の安全を背負っているのは間違い無くトラック整備士でしょう。
私たちがネットショッピングで荷物がスムーズに届くのも、トラック整備士がしっかりとトラックを整備してくれているおかげです!
とても感謝しています!